自分の過去を正当化するために未来を犠牲にできるのか

久留米の税理士 益永です。

内田樹先生の「困難な結婚」を読みましたら、ものすごく恐ろしいことが書いてありましたので備忘録。

 

自分の過去の判断が正しかったということを証明するためになら、未来を犠牲にすることだってできてしまう。

ということで、ろくでもない異性に何度も懲りずにひっかかる人の例が。いますね、こういう人。

また、

フロイトは、結婚してすぐに夫が病気になって死ぬまで看病するという経験を3回続けた女性の事例を報告しています。たぶん彼女は最初に結婚した夫が病弱で、看病だけして、死を看取って終わった日々を「あれはあれなりに幸福な結婚生活だった」と自分に言い聞かせてしまったのです。だから、自分のその判断が正しかったことを証明するために、二度目も三度目も「今にも死にそうな男」をわざわざ選んで結婚することになってしまった。

人間というものはそういう意味ではけっこう「こわい」ものです。自分が思っているよりずっと「こわい」です。

なぜ、私がここを読んでゾッとしたのかと考えるに、自分では全く意識していなかったからだと思われます。

無意識でやっているのが怖いのです。自分の行動も振り返ってみると、無意識に支配されていたな、と反省することがたくさんあります。
ただ振り返ればそうなんだけど、渦中にいるときはなかなか分かりません。

自分がまちがった方向に進んでいないか、日々内省すること、自分の思考のクセを自覚すること、家族や友人の意見を聞くこと、このくらいしか考えつきませんが、気を付けていきたいと思います。

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